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Black Square

ロシアの画家カジミール・マレーヴィチの“Black Square”は、ザーウミ(超意味言語)の詩人クルチョーヌイフの台本『太陽の征服』での舞台美術が元になっていると考えられています。

舞台『太陽の征服』では、35世紀の未来人(=ロシア・アヴァンギャルド)たちが、古臭い世界とその模倣の芸術(=自然主義)の象徴である自然界の太陽を捕獲したことによって、世界に闇(日蝕)が訪れます。その後、未来人たちは、新たな世界創造のために、人工の太陽(電気や科学技術)を用いて、『第十の国』という四次元の国(世界)を創出するという内容です。

マレーヴィチの“Black Square”は、前述した舞台が元になっており黒く塗られた四角の奥には光の象徴とも言える色彩が隠れています。

この作品では、前述した内容を背景に日本の象徴である日の丸が奪われた後の世界を暗示しています。

 


 

Black Square

2016

70×105cm

flag (ED.9), drawing

(ED.1/9)private collection